[追記:アーネムランドのネット事情]
今回のアーネムランドの訪問は本当によかった。この地に通うようになって20年を超えた。この20年で変わったことは、ネットの急速な普及。特にここ数年、アーネムランドでもWifiがどこにでもあるのでネットが簡単につながるのが嬉しい。Yolnguもスマホ普及率が上がり、スマホにするとFBの自分のページを作り、そのページから現在のアーネムランドの様子がリアルタイムでわかるのが凄い。
昔は、携帯でさえ町以外ではつながらず、日本での情報が全く入ってこないのが当たり前だった。ガーマフェスティバルに参加したときも電波を求めて会場の中を歩き回ったこともあった。
今回初めてポケットWifiをレンタルした。そう、空港で借りられるやつ。オーストラリアで使えるポケットWifi。アーネムランドではどうだろう?と心配してたけど、実はほとんどの場所をカバーしてた。ポケットWIfiの利点は持ち歩けば、いつでも移動中でもネットがつながった状態でスマホが使える
Wallaby BeachからNhulunbuyそしてYirrkalaこの範囲は問題なくつながった。イダキカッティングで奥に入ったときはちょっと圏外になったけど。
それからネット上の動画は海外では配信されてないものがほとんど。例えば、TVerは全滅。Yahooのスポーツ関連の動画もNG。Abema TVはほぼ全滅なのだけど、News配信がWorldという海外でも見られるチャンネルがあったのは知らなかった。
うちでIO DATAのHDDを使っているのだけど、スマホやタブレットのアプリで録画したものやリアルタイムのTV放送を見ることができる。これはオーストラリアでもつながった。だから日本のTVをオーストラリアで見ることもできた。
こんなにもリアルタイムでブログもアップできたのもネットが充実してたから。
近くなったアーネムランド、でも日本からの飛行機のアクセスは悪すぎるw
[追記:アーネムランドの物価事情]
アーネムランドでは物価がものすごく高い!!と以前から話してましたが今年は少し事情が違いました。
昔は日本の物価の2~4倍ぐらいだったのですが、今年スーパーに行ってみたら、割引がすごい。1.5リットルのソフトドリンク(以前は6~7ドルしてた)がセールでなんと1ドル60セント。そのかわり500mlだと4ドルww
水も安いものだと1.5リットルで90セント(72円ぐらい)だから日本の格安店とさほど変わらない価格。
それでも、安く購入できるものが増えたのはホント助かった。以前は水しか買わず日本から持参したお茶やスポーツドリンクの粉末を活用してたけど、今年は水だけでなくいろいろ買えた。
食事は朝昼自炊、夜はジェレミーのお宅でお世話になった。
朝はクロワッサン4個入り2ドル50セント、卵、あとお米を炊いた。お米も日本より安いけど、ほとんどがタイ米のような長細いお米。ただ以前はSHUSHI RICEとして日本のような短い米もあったんだけど、今回はその中間ぐらいの長さのものしかなかった。でも普通に鍋で炊いたらまあまあ美味しかったよ。鶏ガラスープの素を持参してたので、卵をかけて鶏ガラスープの中にお米を入れてリゾット風にしたら美味しかった。あとはチャーハン作ったり、そのまま持参したゆかりでふりかけご飯にしたり。
クロワッサンはレンジでちょっと温めて、クリームチーズを付けて食べたら予想以上に美味しかった。こっちは乳製品はどれも外れがない。
スーパーにはちょっとした日本の食料品もあった。カレーのルー、醤油、寿司酢、味噌、そば、うどん、わさびなんかが置いてある。まあ、こちらは日本の2~3倍の価格。
まあ、工夫すれば食事はなんとかなる。ただ、自炊できる環境でないと、テイクアウトやレストランとかはかなり高いですよ。
[追記:ヨルングのタバコとお金事情]
昨夜帰国をしてすっかり現実に戻ってきてしまったのですが、いろいろリアルに忘れないように追記を書いていきます。
ヨルングの社会で一番の問題になのは今、タバコとお金だろう。ヨルングの大人の半分以上はタバコを吸っているイメージだ(あくまで個人の私感だが)。数銘柄は決まってウィンフィールドブルー。最近はウィンフィールドゴールドのほうがいいというファミリーもいる。
オーストラリアでは日本よりも愛煙家には住みにくい国だ。免税で持ち込めるタバコはなんと25本(1箱)のみ。そのタバコもパッケージはもうえぐいほどの「タバコを吸うとこうなるよ」みたいな、パッケージがほとんど。
しかもタバコの値段が恐ろしく高い。40本入り(日本の2箱分)で56ドル(4,500円ぐらい?)!!お店では吸える場所もほとんどない。
そんなタバコを今回4箱も買わなくてはならなかった。
「タバコが欲しい」といわれ、買ってあげると翌日には「もうないんだよ」と。一度タバコを手に入れると、回りの家族から、「私にもくれ」と言って数本ずつ配っているとあっという間になくなってしまう。
お金も同様。
彼らには貯蓄という言葉は存在しない。
お金があれば、ほしいものにお金をお金を使ってしまう。もし、とっておこうとしても、他の家族からせがまれて分けてしまう。額が多くても少なくても一緒なのだ。
だからファミリーからイダキを買うとすぐに町へ行って買い物に行ってしまうのだ。
ただ、彼らの間でも少しずつ改善しようという動きはあるようだ。
[追記:お酒事情]
以前から、アーネムランド内のお酒は大きな問題だったが、最近は多少改善がされてきたようだ。
Nhulunbuyの町には、2件お酒が買えるお店がある。ただ、私たち日本人でさえ事前に登録が必要で、ひとりあたり買える本数も限られているそうだ。多分数年前だと、アーネムランド内にあちこちで何人もの酔っ払いがいて、夜には大声で叫んだり、けんかをしたり、という場面を見てきたが、今回はあの傷害事件以外は見かけなかった。もちろん完全になくなったわけではないが、ずいぶんと酒臭い人が減ったな、と思った。
[追記」生活事情]
ヨルングの人たちは、住む家がある。政府から与えられている家だ。エアコンもあり、中も何部屋かのベットルームがある。でも衛生的にはあまりよくない。なぜか部屋は暗く、あと一歩でゴミ屋敷に近い状態だ。ただ人によってはきれいに使っている家もあるけど。電気や携帯はすべてプリペイドカード制だ。お店でカードを買って、電気の場合は計器にカードを入れるとその金額分は電気が使えるそうだ。逆に言えばカードがなければ使えない。通常は彼らは外でおしゃべりをしているか、エアコンの効いた部屋で寝てる。特に暑い昼間は人がほとんどいないことが多い。お金がなくなったら、とりあえずイダキ作ってアートセンターへ持って行こう、という感じ。
私が滞在中、送電線の故障で電気が止まったことがあった。
皆、外に出て電気が戻るのをじっと我慢してた。夕方電気が戻ると皆あっという間に部屋に入って人っ子ひとり居なくなった。彼らも暑さに強いわけではなく、エアコンが大好きなのだ。