[訪問記] Arnhem Land Report (2005年)

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Gurruwiwi Family

11月13日
朝4時50分に起床して早朝のゴーブ行きにのりいよいよアーネムランドへ。
今回はタイミングが悪くジャルーとファミリーの多くはメルボルンでの公演旅行に出かけている。それでもダンガルや娘達、ラリー、バーノンに会うことができた。
ジャルーの極上イダキを1本買う。
ダンガルがすてきなファイル・スネークのペイントを施してくれた。
また注文していたビルマ(拍子木)10セットもできあがっていた。
夜の便で奥飛騨でお世話になったよっし~、同じくヒダキのメンバーのセイチ君と合流。
彼らは初アーネムランドとあってかなり興奮気味。
それでも今回の旅の趣旨をわかっているので、ジャルー達がいなくてもとても楽しんでいるようだ。

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Ms D. Gurruwiwi

11月14日
午前中はイリカラアートセンターへ。
ブルースやジャルー、その他イダキは大量にあった。
ちょうどエントランスに増築されるシアターの改装で入り口が別になっていた。パソコンも最新のeMacになっていて、びっくり。

Yolngu Kids play Manikay

午後、よっし~たちとともにスキービーチへ。
よっし~は頼まれた毛布を2枚、ダンガルに渡す。とても喜んでくれた。
さらに喜んでくれたのがよっし~たちが奥飛騨で教えてもらったヨルング版ゴスペルソングを持参したミニギターで歌ったこと。ファミリーはみんなびっくりして、とても喜んでいた。
こういうアプローチはいいなあ、と思った。
とても幸せな1日を感じることができた。

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Gurruwiwi Family and Japanese visitors

11月15日
朝からトラブルに巻き込まれる。
ダンガルが裁判所での通訳の仕事のため、朝町で待ち合わせようという話になっていたので、ナランボイの町でお茶をしていると電話が鳴る。
イリカラのランディからである。
「いま、日本人がここにいるんだけど、彼がどうしたいのかわからないから、ちょっと来てくれないか?」という。とりあえずすぐに離れるわけにはいかないので、電話で話をすることにした。彼はアーネムランドでジャルーファミリーのところに歌を習いに来たという。今日はどこに泊まるか決まっていないし、チケットは2ヶ月のオープンだという。今ジャルーたちはいないし、明日からダンガルもいない。タイミング的に悪すぎるということと、勝手にキャンプとかできないので宿を探すように伝えたが、どうも要領を得ない。しばらくイリカラにいるというので、夕方ランディの家で食事をするため、イリカラを訪れると、彼はもういなかった。
ランディもふらっといなくなった彼をとても心配していて、責任を感じてしまっていた。
ダンガルにも話したが、「今は無理よ。私も明日からいないし、ジャルー達も帰ってきてすぐにガリウィンコへいかなくてはならないから」という。当然である。
彼らはときには葬式などで一般の人が来ることを許可しないときもある。もちろん彼らにもスケジュールはある。それを無視して「歌を教えてくれ」というのは、あまりにも身勝手すぎないか?事前に1本電話を入れるなり、連絡を取れる人に連絡してもらうなりして、先方の都合を聞くべきではないのか?彼は別に誰にも迷惑をかけていないと思っているのかもしれないが、すでに何人もの人に心配と迷惑をかけているのだ。

僕たちはジャルーの言う「日本人はいつでも歓迎する」という言葉の意味をはき違えていないか?自分は彼らのもとを訪れるときにはそうとう神経を使う。宿泊も必ず宿をとるなりして訪問しているし、彼らが疲れているようであれば、すぐにその場を立ち去るし、たくさんのおみやげを買っていったり、もちろんたくさんのお金もかかる。

ダンガルも「もうこれ以上急に訪ねられても困る。おまえの所から連絡があって、都合が合えば、お世話をするけど、それ以外は歓迎しない。」という。
もちろんすでに彼らと関係を作っている人は事前に連絡して伺えば問題はないのだが、はじめて彼らの所を訪問するときは、最低限の規則を知り、事前に連絡した上で訪問してほしい。
そのうち「日本人はいつでもトラブルを起こす」というイメージをつけられてしまう日が来るかもしれないと思うととても残念でならない。

訪問に関して情報がほしければ、いくらでも協力する。だから訪問を考えている人は一度相談してほしい。別に私に連絡したからといって訪問をじゃまするつもりもない。ジャルーファミリーにとっても、訪問者にとっても楽しい訪問となることを願っているだから。

11月16日
いよいよ明日帰国である。
最後のアーネムランドでの1日は、イリカラでのイダキのパッキングからスタートする。ランディがこの日の夜からアメリカへ向けて出発するので、溜まったアートセンターでのお仕事を手伝う。
午後はスキービーチへ。
昨日の日本人の青年と会い、問題をとりあえず解決した。
このことについてはまた別の機会に報告したい。
同行したよっし~は、子供とのコミュニケーションをとる天才である。
日本語の歌でも子供達を引きつけ、一緒に大合唱をする。そのときの子供達のきらきらした目は本当に愛くるしい。
そしてスキービーチでのゴミ拾いをセイチくんが自発的に始める。
するとジャルーの娘達も掃除をする。
コミュニケーションの方法は人それぞれ。
自分が彼らからこういう事を習いたいとか、こういうものがほしいとかいう希望を言う前に、まずは彼らを敬い、本当に向き合っていこうという姿勢がなければ、彼らもこころを開かないだろう。
初めての場所を訪れる前に、人と接する前に、そういうことは心にとめるべきではないか。
安易な訪問は彼らにとっても迷惑である。あなたがしたことが、どれだけ迷惑をかけているか、彼らがしてくれたことが、それがどんなに自分にとってありがたいことか、忘れてはならないと思う。世界中どこに行ってもそれは共通である。

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